作品一覧
絵本・童話
おばあちゃんとセブン
作: 山崎陽子
絵: 鈴木まもる
出版社: 女子パウロ会(1991年発行)
定価: 980円(税込)
【コメント】
息子たちが幼稚園のころ、かわいがったいたうさぎが死にました。 それは、彼らが出会ったはじめての"愛するものの死"でした。冷たくなったうさぎを抱きしめて、 いつまでも泣きじゃくっている二人に、天国のお話をすると、「それじゃ、早く天国に着くように、風船をつけて飛ばすんだ」 といってききません。天国に行くのはうさぎの魂なのだからと、ようやく納得させ、いっしょに小さなお墓を作りました。
泥と涙でシマシマになった顔で、真剣にうさぎのために祈ったとき、二人は、天国について話した私よりずっと素直に天国の存在を信じ、身近に感じたにちがいありません。
まもなく父がい急逝しましたが、嘆き悲しむ私の耳もとで、息子たちがささやきました。「おじいちゃま、うさぎに会えるんだね。」
私は深い悲しみの底で、はじめて、天国の存在を、信じたい、信じようと、心から思ったのでした。